甲州街道紀行

No.150「箒銀杏天満宮」

< No.149 玉川上水跡
No.151 諦聴寺 >
所在地

東京都渋谷区代々木

概要

ご祭神は、学問の神様として知られている菅原道真公(すがわらのみちざねこう)です。 創建は江戸時代初期の元和三年です。創建の詳しい経緯などは不明です。 勧請当時、社地は127坪ありました。境内にある樹齢約200年の大銀杏は、少し離れたところから見ると、箒を逆さに立てたように見えることから、「箒(ほうき)銀杏」と呼ばれるようになったそうです。 近くにはかつて玉川上水が流れ、そこに掛けられた橋が天神橋と呼ばれていたのは、この天神社に由来します。 明治33年に、代々木八幡宮に末社として合祀されていて、現在はその跡地に祠と銀杏が残っています。 境内には菅原道真公の没後一千年を記念して作られた歌碑がありましたが、そちらも代々木八幡宮に移転されています。 箒銀杏とともに厚く信仰されていた神社で、現在も毎年9月には銀杏天神社例祭が行われています。

現地説明板

代々木三丁目23番3号

箒銀杏

この大きな銀杏の木を少し離れた場所から眺めると、箒を逆さにして立てたように見えることから、箒銀杏と呼ばれています。

樹齢は約三百年と推定されますが、近くを流れていた玉川上水によって育まれてきたと考えられます。

かつて渋谷区内には名のついた巨木、銘木が数多くありましたが、都市化と戦災によって伐採されたり、枯れたりしてしまい、 この地域における古くからの樹木は、この箒銀杏だけとなってしまいました。

この場所は、天神様の境内として江戸時代の地誌でも確認することができます。 明治三十三年(一九〇〇)に代々木八幡宮に合祀されますが、今も根元には天神様の小祠があります。 長年にわたり地元である代々木新町町会の会員により、維持・管理されています。

この近くを流れていた玉川上水に架けられた橋は、その名にちなんで天神橋と名付けられました。

渋谷区教育委員会

フォトギャラリー

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地図
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参考文献
編集メモ
写真撮影日 最終リンク先確認日
  • 2021/02/06
  • 2021/03/29