甲州街道紀行

No.154「荘厳寺」

< No.153 幡ヶ谷不動尊
No.155 芭蕉句 >
所在地

東京都渋谷区本町

概要

真言宗室生寺派寺院の荘厳寺は、光明山真言院と号します。宥悦(天文2年1533寂)が開山となり、創建したといいます。 当寺不動堂の本尊不動明王立像は、智證大師が三井寺を創建した際に彫刻、東大和市三光院より当寺へ安置したものと伝えられ、幡ヶ谷不動尊として信仰を集めています。 また当寺大師堂は、御府内八十八ヶ所霊場11番となっています。

現地説明板

本町二丁目44番3号
真言宗 光明山 荘厳寺

道しるべ

門内左手にある常夜燈は、現在の環状六号線と甲州街道の交差点付近にありましたが、道路工事のためここに移されました。

この常夜燈は、嘉永三年(一八五〇)にたてられたもので、台石中段には幡ヶ谷の荘厳寺、十二社の熊野神社、大宮八幡宮、井之頭弁財天までの距離が刻まれていて、 道しるべの一種であったことがわかります。

また、台座には多数の人名が刻んであり、それによると、当時の人はもとより江戸市中の各地、遠くは神奈川県在住の人々によって常夜灯が造立されたこともわかります。

また、墓地への通路の左側に、俳人松尾芭蕉の

暮おそき 四谷過ぎけり 紙草履

という句を刻んだ碑があることなどから、江戸時代には市中からこのあたりまで、人の往来がかなり多かったと思われます。

渋谷区教育委員会

フォトギャラリー

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地図
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参考文献
編集メモ
写真撮影日 最終リンク先確認日
  • 2021/02/06
  • 2021/03/29