所在地
東京都新宿区須賀町
概要
曹洞宗寺院の永心寺は、蟠龍山と号します。 永心寺は、1604年(慶長9年)麹町清水谷に創建、江戸城外堀建造に伴い1634年(寛永11年)当地へ移転したといいます。 松平越後守の奥女中おいちゃ(法名長壽院安窓永心大姉)が中興開基したといいます。
現地説明板
新宿区登録有形文化財 建造物
永心寺本堂
所 在 地 新宿区須賀町十一番地
登録年月日 平成三十一年三月七日
享保十一年(一七二六)の建立で、北を正面とする方丈方の平面形式を持ち、正面中央に向拝を設ける。
主要部分は、正面側三室、奥側三室からなる整形二列六室で構成され、これに広縁と向拝、背後に増築部が付属する。 二列六室の中央奥を内陣、手前を前室風の扱いとする部屋間の接続関係は、二室をあわせて奥行きのある礼拝空間を生み出している。 左右の部屋は居室的性格が強く、客殿風である。
区内では希少な江戸時代の寺院建築であり、六部屋を中心とする主要部分は、創建時の姿をよく残している。 江戸時代に形成された寺町の景観を伝える建造物として、また区内に現存する数少ない江戸時代中期の寺院建築として貴重である。
平成三十一年三月二十九日
新宿区教育委員会
新宿区登録有形文化財 建造物
永心寺山門
所 在 地 新宿区須賀町十一番地
登録年月日 平成三十一年三月七日
薬医門形式であり、切妻屋根を掛け両脇に二戸を有する。
山門に掛けられた扁額には、慶応三年(一八六九)の年号が刻まれているが、山門の建設に伴うものであるかは不明である。 山門に施された絵様は、元禄年間から十八世紀中ごろの作例に類似する特徴を持つ。 なお、本堂と山門では用いられている造営尺が異なるため、建造時期は異なるものと推定される。
区内では希少な江戸時代の山門であり、保存状態は概ね良好である。 区内で震災や戦災による被害を大きく受けずに本堂と山門が揃って残っている点は貴重であり、江戸時代以来の寺町の景観を残す例として重要である。
平成三十一年三月二十九日
新宿区教育委員会
フォトギャラリー
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地図
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参考文献
編集メモ
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