甲州街道紀行

No.156「旗洗池跡」

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所在地

東京都渋谷区本町

現地説明板

本町一丁目9番17号
高知新聞社員寮 洗旗荘

旗洗池跡

後三年の役(一〇八三~八七)ののち、八幡太郎義家が上洛のときにこの辺りを通り、この池で白旗を洗って傍らの松にかけて乾かしたという伝説があります。 その白旗はのちに金王八幡宮の宝物となり、いま残されている旗がそれであるといわれています。

この池は六十平方メートル程の小さな池で、肥前唐津藩小笠原家の邸宅内にあり、神田川に注ぐ自然の湧水でした。 昭和三十八年(一九六三)に埋められ、今は明治三十九年(一九〇六)四月、ここに遊んだ東郷平八郎筆「洗旗池」の記念碑だけが残されています。

源の義家がはたして白旗を洗ったかどうかについての証拠はありません。 しかし関東地方特有の源治伝説のひとつであり、幡ヶ谷というこの付近一帯の地名の起源となった有名な池だったのです。

渋谷区教育委員会

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地図
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編集メモ
写真撮影日 最終リンク先確認日
  • 2021/02/06
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