甲州街道紀行

No.77「法務省旧本館」

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所在地

東京都千代田区霞が関

概要

赤れんが棟は、ドイツ人建築家ベックマンとエンデ両氏の設計にかかるもので、7年余りの歳月を費やして明治28年12月、司法省として竣工されたものです。 その後、昭和20年3月、戦災のためれんが壁を残し屋根、床などを焼失したため、昭和23年から同25年にかけて復旧工事を行い、屋根などの形状や材質が一部変更されていましたが、 今回の改修工事では明治28年の創建当時の姿に復原され、平成6年12月27日には重要文化財に指定(外観のみ)されました。

現地説明板
重要文化財 法務省旧本館

この建物は、明治政府が招聘したドイツ人建築家ヘルマン・エンデとヴィルヘルム・ベックマンの設計により、 実施設計・工事管理には河合浩蔵が参画し、1895年(明治28年)に旧司法庁舎として完成しました。

その後、1923年(大正12年)の関東大震災では、れんが壁が鉄材で補強されていたため、ほとんど被害を受けなかったが、1945年(昭和20年)の東京大空襲により、れんが壁を残して焼失した。 そのため、屋根を天然ストレートから瓦にするなどの改修工事が行われ、1950年(昭和25年)法務省本館として再び利用されるようになった。

中央合同庁舎第6号館の整備に伴い、村松貞次郎、堀内正昭両氏の監修のもと建設大臣官房長官庁営繕部により、1994年(平成6年)外観が創建時の姿に復原され、 法務総合研究所及び法務図書館として活用されることとなった。

本格的なドイツ・ネオバロック様式の外観に特徴があり、都市の景観上貴重で歴史的価値が高いため、1994年(平成6年)12月27日に重要文化財の指定を受けた。

平成7年5月

昭和改修後の外観
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地図
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参考文献
編集メモ
写真撮影日 最終リンク先確認日
  • 2021/02/04
  • 2021/03/06